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by m.ko-1
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遺伝子組み替え食品

日本では遺伝子組み替え食品というのがなかなか受け入れられていない。
アンケート調査などをすると、たいてい8割方の人が「なるべく避けたい」と答えるようだ。
農家や企業もそんな「世論」に配慮して、遺伝子組み替え作物を扱うのをためらっている。というか、「遺伝子組み替え作物を使っていません」というのが売り文句になっているのだ。

ところが、消費者が遺伝子組み替え食品なぜ避けたいのか?というと、これが実はほとんど根拠がない。要するに「なんとなく」なのだ。

なぜ「なんとなく」いやなのか?
実はこれが、スーパーに行くと氾濫している「遺伝子組み替え〜を使っていません」という表示にあると思う。

この表示の大義名分というのは、「消費者に選択権を与える」ことらしいが、どれを見ても「遺伝子組み替え〜を使っていません」と書いてあれば、「遺伝子組み替え〜」はよくないものなのだな、という印象をもつのは当然だ。実際アンケート調査で遺伝子組み替え食品にネガティブな印象をもつようになった理由の第一位は「商品パッケージの表示から」である(日本能率協会総合研究所2002.10.10-16調査)。

しかも「選択権を与える」といっても「遺伝子組み替え〜を使用しています」と表示された食品が皆無なのだから、実は選択権などない。(最近ベンチャー企業が遺伝子組み替え大豆で納豆を作って売り出したが、通販でしか手に入らない。スーパーで安く手に入るようにならないかぎり、ほとんど意味がないだろう)

結局のところ、この表示は消費者に誤解を植え付ける役目しか果たしていないのだ。本当にこの「表示」の威力は侮りがたい。無農薬、有機、無添加などという表示があれば、農薬や化学肥料や添加物によくない印象をもつ。逆に天然素材使用とか、植物性素材使用とか、あるいはマイナスイオンだの、活性水だのEMだの正体不明、根拠不明のわけのわからぬものでも、商品に宣伝文句としてついていれば、なんとなくいいものなのではないかという印象をもつ。

氾濫する商品情報の真偽をいちいち調べる人は少ないから、結局判断材料は商品パーケージの表示のみ、という場合がほとんどではないか。
「選択権を与える」を与えるのは大切だが、ミスディレクションを誘発する宣伝文句は禁止すべきではないかと思う。「マイナスイオン」のように根拠のないことは表示禁止。
「遺伝子組み替え」に関して言えば「使っていません」は使用禁止にすべきだし、「使用しています」にしても「どんな遺伝子組換えなのか」を表示するのでなければ何の意味もない。除草剤耐性の遺伝子が入っているものもあれば、殺虫性の遺伝子が入っているものもあり、もともとある遺伝子の発現を抑えただけのもんもあれば、さらに将来的には栄養を強化したものとか、花粉症に効くものとか、アレルゲンを低減したものも出てくるだろうが、それらをひとまとめに「遺伝子組換え」と言っても何の情報にも成らない。

本当は規制に頼るのではなくて、消費者が商品の表示だけで「なんとなく」判断するのを止めて、根拠を求めて自分で判断する能力をつけるのが一番いいのだが、それには即効性の特効薬はない。地道に情報公開、広報活動、教育などをしていくしかない。
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by m.ko-1 | 2004-04-14 18:33 | GMO