Fighting Kouichi!


by m.ko-1
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交雑の危険

農家の人が一番恐れているのがこれだ。遺伝子組み替え作物がいいか悪いかではなく、自分は遺伝子組み替え作物を植えたつもりがないのに、近所に植えられた遺伝子組み替え作物から花粉が飛んできて交雑してしまう。
実際に交雑したかどうか、ということより、「あそこのには遺伝子組み替えのが混じってるぞ」という風評を何より恐れる。

BSEでもトリインフルエンザでも、無認可香料、ダイオキシンなどなど、近年食をめぐる様々な事件がおきているが、どれも「実際にどれほどの危険があるか」よりも「風評」の危険が生産者にとっては深刻な事件だった。どの事件でもその食品を食べて死んだ人は誰もいないが、風評被害で自殺した人は何人もいる。

だから農家が「面倒なことはよしてくれ」というのは理解できるが、論理的なことを言えば、「交雑の危険があるから遺伝子組み替えはダメだ」ということはできない。

交雑の確率から干渉帯を設ければ、交雑の確率はゼロにはならなくても、実質的に無視できるレベルになる。
完全な「ゼロ」を求めるのであれば、コシヒカリの近くでササニシキを育てていたらコシヒカリ100%と表示することは出来ないと言っているのと同じだ。

また、技術を改良すれば完全な「ゼロ」を求める事だって出来る。花粉が出来ない作物にすればよい。実際そのような研究もされている。

いわゆる反対派が持ち出す「交雑の危険」というのは農家の人が言うのとちょっと意味合いが違う。農作物との交雑ではなく、雑草との交雑が「生態系を乱す」というのだ。除草剤耐性の遺伝子が雑草に移って「スーパー雑草」が出てくる危険性を指摘する声もある。

「生態系を乱す」と言う部分についていえば、「生態系とは何ぞや?」である。
遺伝子組み替え作物に限らず、外国由来の生物すべてに対してそのような主張がある。日本古来のもの以外は排除せよ?そんなこといったらほとんどすべての作物は育てられませんな。

「スーパー雑草」の件は除草剤耐性を持った遺伝子組み替え作物に限ったことだから、遺伝子組み替え作物一般に話を広げるのはおかしい。
また実際の話としては、除草剤耐性を持った遺伝子組み替え作物を育てる方が使用する除草剤の量は少なくて済むから、「スーパー雑草」の出現する可能性はむしろ少ないという説もある。

いずれにせよ、花粉を作らない遺伝子組み替え作物であればこういった問題はないのだから、遺伝子組み替え作物に反対するのではなく、花粉を作らない遺伝子組み替え作物を作れと主張すべきですな。
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by m.ko-1 | 2004-04-15 01:58 | GMO