Fighting Kouichi!


by m.ko-1
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現場の要望解決型の研究

「理想を言えば、農業の中に身をおいて、そこで出会う問題の解決のために科学者・技術者として働くのがよい」

地方の農業試験場の研究者達は実際のこのようなアプローチを取っていると思います。農業試験場見学に行って説明を聞くと、現場でのニーズを拾い上げて、それを一つ一つ解決していっている様子がうかがえます。

一方で大学や中央の研究所の研究者で、実際の農業をやったことがある人が少ない、現場のニーズを知らない人が多くて、農家の人から見たら一体なんの役に立つんだ?と言う研究があふれているのもまた確かです。

ただそれを、「自分で自分の仕事を社会的に正当化しなければならないということでしょうね。しかも、先に技術があって、後づけで正当化する構図になっているでしょう。」とかたつけてしまうのはどうかと思います。
自分の仕事を正当化する、あるいは仕事を作るために、社会が必要ないといっている物を押し付けようとしている、と言う感じで見られているとしたら、それはかなり悲しいことです・・・

現場の要望解決型の研究ならば、確かに自分で「正当化」などしなくても農家の人に感謝してもらえる。幸せな研究の形ではありますね。でもそういうタイプの研究だけでいいのでしょうか?

今の日本の農家の要望をくみ上げるとしたら、例えばコメであれば、おいしくて高く売れるコメを作ってほしいと言う要望はあっても、収量を上げるという要望は出て来ない。
しかし世界的、あるいは将来的な問題解決には「収量を上げる」と言うことは不可欠な課題です。

必ずしも「こんなものがほしい」と言う声に応える「必要は発明の母」タイプの技術開発だけがよいのではなく、モノがでてきてはじめて、自分だそれを必要としていることに気がつく提案型の技術開発も現実には大きな役割を果たしています。

遺伝子組み替えの夢物語を言えば、
環境(土壌や待機)中の有害物(カドミなどの重金属や排ガスなど)を回収、無毒化する。
過酷環境(塩害、乾燥、貧栄養など)に適応する植物(耕作可能面積を増やす、環境を改善する)
食べるワクチン、食べる医薬品
アレルゲンの除去
医薬品や工業原料の安価で安全な製造
天然物内の毒物(アルカロイドなど)の無毒化
地雷の無力化
などが考えられて、実際に開発や研究が進められていますが、こういうことは農業の現場から上がってくる要望ではないですね。
それでもやっぱりそんなものは必要ないでしょうか。
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by m.ko-1 | 2004-04-15 13:51 | GMO